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シリア赤新月社ボランティアがシリアの現状を講演

シリア国内の紛争最前線での活動を大学と病院で講演

名古屋外国語大学の学生が講演会に参加

 紛争が続くシリアの現状を伝えるために、シリア赤新月社のボランティアとして紛争の最前線で救命救急などの活動に携わっている2名が11月13日(金)に名古屋で講演会を開催しました。
 講演を行ったのは、ラワン・アブドゥルハイさん(29歳)とラガド・アドリさん(26歳)。名古屋外国語大学で約70名の学生に、名古屋第二赤十字病院では病院職員及び一般からの参加者約50名を対象にシリアの今を伝えました。


講演が終わってからも質問が相次ぎました


この5年間で失った仲間は48人

「同じ世界にあるシリアのことを忘れないで」と支援を呼びかけた

 2人は紛争地域の最前線でシリア赤新月社のボランティアとして、けが人の救急搬送、食料品や日用品などの救援物資の配布活動を行っています。現地では戦闘で水道管が破壊されて給水が途絶えたり、断続的な停電が発生し、ライフラインが安定しない状況が続いています。この5年間で仲間の救急隊員48人が戦闘に巻き込まれて命を落としているとのこと。「とても危険な状況ではあるけれど、できるだけ人の役に立つことをしたい、と考えて、今の活動を続けています」とアブドゥルハイさん。


東日本大震災の被災地と重なったシリアの風景

 アドリさんは現在、ダマスカス大学の日本語教師として働いているが、学生時代は千葉大学に留学をしていて、東日本大震災も経験。周りの学生と一緒に気仙沼でがれきの撤去などのボランティア活動に携わった経験があります。紛争でがれきだらけになっているシリアの状況が、津波で全てを流された気仙沼の風景と重なって見えると言います。
 今回講演を行った2人は、「シリア国内にも多くの人々が留まっています。紛争地の現状も知ってもらいたい」「紛争中である今は、メディアでもシリアの一面しか報道されないけれど、もともとはシリアの人は外国人にも温かい人たちである事を知ってほしい」と訴えていました。
 講演を聞いた方からは、「紛争の最前線で活動する方の話を聞き、自分たちも無関心でいてはいけない、と考えさせられました」「シリア難民のことがニュースで取り上げらることが多いため、シリアの現状はあまり知る機会がなかったので、とても勉強になった。できる限りの支援をしていきたい」とのコメントがありました。


人々の命と尊厳を守るために・・・

 赤十字では毎年12月からNHKと共催で「海外たすけあい」の救援金を受付けています。集まった救援金は赤十字を通して、シリアをはじめとした各国の支援活動に活用されます。皆様のご協力をお願いいたします。


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