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全国の日赤で初!救急法の外国人ボランティア養成~外国人住民も地域を守る支援者に~

赤十字の多文化共生社会の実現に向けた取り組み

 愛知県に住む外国人の中には、日本語を話せない方は少なくありません。ケガや病気、災害時に必要な支援を求めることができないことも懸念され、いざという時に身近な人の命を救う共助のスキルを知っておくことはとても重要です。
 そのため、日本赤十字社愛知県支部は、平成26年から多文化共生社会の実現に向けて外国人住民に対し、救急法の講習や防災学習の普及などに力を入れてきました。

豊橋市国際交流協会とコラボをして災害時通訳ボランティアのスキルアップ!

 今回、平成27年9月6・20・27日の3日間にわたって、母語で赤十字の救急法等を教えることができる人材を養成することを目的に、外国人住民率が県内でも2番目に高い愛知県豊橋市で災害時通訳ボランティアとして活躍をしている外国人住民の方を対象に救急法救急員養成講習を行いました。これは全国でも初めての試みです。

 受講生は13名で、国籍はブラジル、パラグアイ、ルーマニア、バングラデシュ、インドネシアなど多国籍。講習中は質問が飛び交い、講習が終わってからも自主的に残って勉強を行うなど、とても熱心でした。そのかいもあって、半数以上が救急法救急員の資格に合格!今回は残念ながら不合格になった方々も、「次回は必ず合格できるように再チャレンジする!」と意気込んでいました。

豊田市のブラジル人学校EASの学生が地域の心強い支援者に

 また、10月10・11・18日には、愛知県豊田市にあるブラジル人学校EASでも生徒たち23名を対象に救急法救急員養成講習を実施しました。「怪我をした人や災害で困っている人を助ける方法を学べたので、事故や災害の時は助けてあげたい」と受講生のカミラさん。

「地域を守る一員」として・・・

 これらの養成講習は、外国人住民も「地域を守る一員」として活動することができるようにするための取り組みで、今後は救急法講習の通訳のサポートをしながら、彼ら自身が指導員の資格取得を目指し、日本語がわからない外国人住民に対して、母語で各種講習を普及していくことを計画しています。愛知県支部では、これらの活動を通して、多文化共生社会の実現に向けて活動を推進していきます。


腕を怪我した時の手当を真剣に学んでいます。

災害時には物が落ちてきて頭や耳を怪我する人も。

実技の試験だけでなく、学科の試験も。馴れない日本語だけれど、受講生は当日の講習が終わってからも勉強を続けていました。