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フランス赤十字社のボランティア指導員が日赤の講習を体験!

 フランス赤十字社(以下、フランス赤)トゥルーズ支部で講習のボランティア指導員をしているピエール・ラフロランスさんが2月5日~7日の3日間、救急法講習を体験受講しました。
 ピエールさんは仕事で愛知県に来ていて、日本赤十字社(以下、日赤)でも救急法の講習会を行っていることを知り、ぜひ見学をしたいとの申し出で今回参加することになりました。
 日本語で行われる救急法の講習に最初は戸惑い気味でしたが、人形を使ったAED(Automated External Defibrillatorの略。自動体外式除細動器)講習や心肺蘇生が始まると、手慣れた動作で手当てを行い、受講生のお手本になる程でした。


 ピエールさんは日赤の講習がフランス赤のものと比べ、手当ての種類が多いことに驚いていました。日赤の講習では三角巾を使用して、骨折した時の対処方法、出血をした時の包帯の方法、捻挫をした時の固定の方法など、多くの手当の方法を学びます。しかし、フランス赤の講習では、AEDの使用方法、心肺蘇生の方法、怪我・骨折の手当の基礎を限られた時間の中で重点的に行うため、日赤ほど幅広くは行わない、とのことです。
 また、日本ではAEDが街中のいたるところに設置されていることにもびっくりしたというピエールさん。フランスでは盗難の恐れがあるため、駅やお店でも事務所内に設置されているそうです。

 ピエールさんのお話では、タクシー・バスの運転手や、学校の教員は救急法の資格を持つ義務があるため、赤十字の救急法の講習を受ける人が多いそうです。また、企業などでも10人以上の大きな会議を開く際には、会議参加者の最低一人は救急法の有資格者が必要となるため、企業が社員に受講させる場合もあるとのことです。


 ピエールさんは「今回日赤の救急法講習を体験し、フランス赤の講習と同じ内容も多かったけれど、異なる部分もあり、大変貴重な経験になった」と話し、フランスでも日本でも、赤十字の救急法講習をもっともっと普及して、“人の役にたちたい”という思いを持った人々を増やしていきたい!と展望を語ってくれました。

 国際的な組織である赤十字では、世界各国で「人の命を救いたい」という思いを持って、多くの方々がボランティアとして活躍しています。赤十字の活動に関心をお持ちになりましたら日赤の講習を受講することからスタートしてみませんか。
救急法などの講習会

※フランス赤十字社:1864年に設立され、1907年に赤十字国際委員会(ICRC)に承認されたフランスの赤十字社。事業は、日本赤十字社と同じように国内外の災害救援や救急法の普及、社会福祉事業、青少年の育成、医療・健康施設の運営を行っている。フランス赤に特徴的な事業として、難民の移住および政治的亡命者への支援やホームレスの保護を行っている。