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俳優:伊勢谷友介さんを招いてコラボイベントを開催(7/14)

赤十字ブースOPEN!

 7月14日、名古屋市栄にあるauショップで、震災からの復興をテーマにしたトークイベントを開催しました。一見すると深刻な問題を取り上げているので、堅苦しいイメージを持ってしまいがちですが、実際の会場の雰囲気は、伊勢谷さんを中心に中学生から大学生までの学生約70名が自由に自分の考えや経験を語り、かなり“ざっくばらん”な感じです。

 会場は、auショップ内の会議室。ここでは、朝日新聞、au、伊勢谷さんが主催するリバースプロジェクト、そして日本赤十字社愛知県支部が写真を中心に、それぞれの震災での取り組みをブース展示で紹介しています。14時から始まるイベントの前には、伊勢谷さん自身もそのブースを見て回り、“何か一緒に出来ることってありますか?“、”“面白いアイディアがあったら教えてくださいよ”など、その場でスタッフとの意見交換が始まり、赤十字ブースでも、義務教育の場を通じて次世代に震災の経験を語り継ぐプロジェクト「子ども新聞プロジェクト(朝日新聞社、日本赤十字社愛知県支部共催)」の紹介や、マイクロパトロンプラットフォームを利用した企画について有意義な情報交換が出来ました。


被災地でのエピソード


 このイベントでは、伊勢谷さんの他に朝日新聞記者の高橋さん、au NAGOYAの小林さん、名古屋第二赤十字病院看護師の伊藤明子さんが、それぞれの震災での体験談を紹介しました。

 特に印象的だったのは、auの小林さんが被災地でのエピソードとして紹介した内容かもしれません。携帯電話の復旧作業をしている際、通信が長い期間不通になってしまった地域では、初対面の被災者の方から「電話が繋がらないことで、知人を助けることが出来なかった」と言われ、目の前で携帯端末を壊されたエピソードを紹介。その後、その地域に通い続けたことで、住民の方からも信頼を得ることが出来たそうですが、メディアで報道されないけれど、現場ではたくさんの葛藤や苦悩を抱えていたことに参加者も共感したようで、学生たちは真剣な面持ちで耳を傾けていました。


ボランティアは偽善なの?


 ゲストの体験談が終わると、いよいよ学生と伊勢谷さんとの意見交換がスタート。最初は緊張した面持ちで話していた学生も、伊勢谷さん達ゲストのフランクな受け答えをきっかけに、イベント当初の緊張がほぐれたようです。そんな中、ある学生がこんな質問を投げかけました。“ボランティアをしていると自分の行動が偽善なのではないか?と悩むことがある”と。他の参加者も同じ経験をしている人が多いようです。その答えとして伊勢谷さんは一つの考え方を紹介しました。“現代社会の中で、人間は他者と関わりあうことで形成されていると自分は思っている。震災での支援活動っていうのも、自分の活動が被災地の人たちに良い影響を与えていると確信出来れば、周囲から偽善だとか、自己満足だと言われても、気にしないで続ける価値があると考えたらどうだろう。もっと楽なスタンスで活動出来るんじゃないかな”


 また、ある学生は“自分も色んなことに関わってみたいけど、実際には行動するほどの時間の余裕や資金がない。結局、ちょっとした募金くらいしか出来てない”と打ち明けると、看護師の伊藤さんは、“皆さんにとって、一番大切なことは、相手の気持ちを思いやること。そして、背伸びをせずに出来る範囲で行動することです。私たち赤十字や被災地で活動する多くNGOは皆さんから提供してもらっている募金があってこそ、活動を続けることが出来る。だから、あなたの募金は確実に被災地での活動を支える一翼を担っていることを理解して欲しい。募金をしなくても、遠くの被災者の方たちを想うことだけでも、十分に意義のあることですよ”と自らの経験を踏まえて答えていました。



最後に

 今回のように、被災地で活躍した人の経験に直接触れることは、学生の皆さんだけでなく、被災地の復興を願っている私たち赤十字にとっても大きな意味を持っています。これからもこういった機会を提供していきたいと考えているので、気軽に参加してくださいね。子ども新聞プロジェクトの詳細もこれから報告するので、乞うご期待!

子ども新聞プロジェクト -自分たちの目で見て伝える被災地の今- 

<写真:(C)朝日新聞社、文:日本赤十字社愛知県支部>