青少年赤十字の活動

僕らの言葉で未来につなげる ~ 子ども新聞プロジェクト2016~

 日本赤十字社愛知県支部と朝日新聞名古屋本社の防災学習企画「子ども新聞プロジェクト」が5年目の夏を迎えました。
この企画のコンセプトは、被災者の方の経験や想いを赤十字のネットワークを通じ、義務教育の中で伝えていくことです。

 愛知・岐阜・三重の青少年赤十字加盟小学校から子ども記者(小学6年生)を募り、新聞記者から取材方法や記事の書き方などの指導を受けた後、被災地で取材を行い、彼ら自身の手で新聞記事を執筆し、三県の小学校にタブロイド紙が届けられます。


 今年は、7月16日から1泊2日の行程で、11名の小学生たちが宮城県を訪問。東日本大震災から5年を迎えた被災地の現状と課題について取材しました。


~東北コットンプロジェクト~ 有限会社耕谷アグリサービス


東北コットンプロジェクトは、震災復興、農業再生という目標に向かい、津波被害で稲作が出来なくなっている農地で「コットン」を栽培し、農業を再開すること、さらには、仕事を失っていた農家の離農予防や雇用創出等を推進するプロジェクトです。
取材初日に子ども記者たちが訪問した有限会社耕谷アグリサービスも、5年前の津波により、農地の9割が被害に遭い、その後綿花の栽培をはじめました。綿花の栽培をはじめて5年。子供たちは、綿花栽培を始めてから今日までの数多くの困難や、綿花の種が芽吹いた時の感動など、そこで働く従業員の方から話を聞くことが出来ました。


名取市災害公営住宅・名取市復興仮設店舗「閖上さいかい市場」


次に子どもたちが訪れたのは、5年前に津波で甚大な被害を受けた名取市を訪れました。ここでは、名取市役所の職員の方や地元の地域住民の方から、被災したときの状況や、災害公営住宅などの現状や課題を聞くことができました。また、2012年に地域住民の復興の願いが込められた仮設店舗、「閖上さいかい市場」も取材に訪れました。



千年希望の丘


取材2日目。この日は岩沼市にある千年希望の丘を取材。千年希望の丘は、震災により生じた瓦礫を再生活用し、沿岸部一帯に15基の丘陵地を造成し、震災の記憶や教訓を伝えるメモリアル公園の役割と防災教育の拠点としての役割を担います。
子どもたちは、千年希望の丘を取材することにより、大津波の出来事を後世に伝承し、想いを伝え続けることの大切さを学びました。


七ヶ浜町役場


また、この日は七ヶ浜町役場を訪問。役場の職員の方から、震災直後の状況や、避難所生活、またその後の復興状況の話を聞きました。


ワークショップ(編集会議)



 取材後は、毎日ワークショップ(編集会議)を行いました。
 取材で聞いたこと感じたことを、一度書き出したり、みんなで話し合ったりすることで、何をどのような流れで書くとよいかを整理することができます。他の子ども記者の意見も取り入れながら、事実・エピソード・感想の三段落で記事を書き上げました。
 子どもたちが作り上げた子ども新聞は、9月中旬頃に発行し、愛知、岐阜、三重の小学校に配布されます。